我々の親しんでいる ♪ 平均律[700¢]の五度に対して、古典調律法からはいろいろな五度の音色が聞こえてきます。
下の図は、このサイトの“十二音相環図”で使っているそれぞれの五度の部分を抽出したものです。※楕円の中の( )内の数値は、純正五度と比べた音程の差(単位cent)。
完全に狂って聞こえる ♪ ミーントーン調律のウルフ五度[738.5¢]や ♪ キルンベルガーⅠの狭い五度[680¢]。
また、純正三度を旨とした ♪ ミーントーン音律の狭い五度[696.5¢]や ♪ 純正五度=ピタゴラス五度[702¢]もよく知られた音程です。
これらの音程が実際にピアノではどう聴こえるのか、録音したものを並べてみます。録音に使ったピアノはSCHIMMEL社のアップライトピアノです。
Meantoneのウルフ [738.5¢]
Praetoriusのウルフ [727.5¢]
Schnitgerの広い五度 [716.5¢]
beforBachの広い五度 [705.5¢]
Bachの広い五度 [703¢]
純正五度 [702¢]
VeryWell1.0の平均律よりは少し広い五度 [701¢]
平均律の五度 [700¢]
VeryWell1.0の狭い五度 [699¢]
Vallot,Youngの狭い五度 [698¢]
Bach’sSealの狭い五度(697.2) [697¢]
Meantoneの五度 [696.5¢]
WerckmeisterⅢの狭い五度 [696¢]
Kirnberger1&純正律のしわ寄せ五度 [680¢]
YOUTUBEには、全部並べてUpしています。お時間が許せばご覧ください。⇒ http://youtu.be/XUi-HvMpIZ8
さて、みなさん、どのように感じられましたでしょうか?
よければメールなどでご感想をお寄せください。
http://okamotopiano.jp 岡本ピアノ工房 岡本芳雄