ワイングラスを声で割ってしまうのを、テレビなどでご覧になったことがありますか?参照:YOUTUBEでbinchan7さんの実験
グラスの固有周波数(はじくと鳴る音程)にぴったりと合った声(音)を発すると→グラスが共振し→ガラスの振幅が大きくなり→破壊に至るものです。

さて、これ、音程が少しでも合わなければ、グラスは素知らぬ顔。何の影響も受けません。
せっかく発せられたエネルギーは、どこへやら・・・

これは、まさに音楽でも起こっている現象です。

ピアノの場合、88音(およそ230本の弦)のそれぞれが、どれだけ共振し合うかで、ピアノのサウンドがガラッと変わるのです。
音程が合っていないと、それぞれの音のエネルギーは共鳴し合わずに空気中へ・・・
よく合っている音同士は、共鳴し合って、より魅力的な響きを生みだします。

ピアノのサウンドにとって、適切にプロデュースされた精密な調律が不可欠なのが、ここからも想像できますね。