VeryWell2.0(オリジナル)

VeryWellⅡ『オリジナル調律法VeryWell-Temperament2[自称]』

3種類の五度7種類の長三度で構成されています。
(VeryWell 1.0 も 2.0 も基本構成は同じ)

F#-C#, C#-G#, A♭-E♭, E♭-B♭を完全五度[702cent](白)に、 F#-B, B♭-F と F-C, B-E を平均律の五度[700cent](薄いグレー)に、 C-G, G-D, D-A, A-E を濁った五度[698cent](少し濃いグレー)にすると、
黄緑の穏やかな三度[392cent]、緑の平均律の三度[400cent]、紺色のピタゴラスの三度[408cent]など、
7色(種類)の長三度が得られます。

ミーントーンやキルンベルガーⅠに見られる黄色い真円の純正三度[386cent]はできませんが、こうして出来た長三度と五度の組み合わせの長三和音は12種類の固有の響きを持つことになります。

これらの和音は、バロッティやヤングⅡの性格に似ています。白鍵(C⇔G⇔D⇔A⇔E)にできる濁った五度も、あまり気にならないでしょう。

私が長年実施してきたVeryWell1.0に比べると、調による響きの違いがだいぶんはっきりしています。
ハ長調の穏やかな響きから、♯や♭が多くなるほど緊張感や不安感、曲によっては明るさが増していくように感じられると思います。

平均律では感じられない調によるコントラストから新しいアイデアが浮かんでくるかもしれません。ぜひ色々な曲で試していただきたいと思っています。

※タイトル「VeryWell 」の後ろの数字は、黒鍵の五度を702cent(純正五度)にする場合に2.0、701centにする場合に1.0としています。純正長三度をC-eに組み込むために「696.5centを四つ並べる方法」利用すると3.5になります。この時黒鍵は703.5cent(若干広い五度)となります。
※黒鍵の五度:[703.5≧X>700]の範囲で0.51.53.5も可能です。0.0ならどの五度も700centになり、Equal Temperament(平均律)と同じと言うことになります。

http://okamotopiano.jp 岡本ピアノ工房 岡本芳雄