WTC-TitlePage バッハのメッセージを活字に:by Masahiro YASUDA

BachWTCtitlepage安田さんに活字変換2015-01-21

バッハ/平均律クラヴィーア曲集第一巻-バッハ手書きのタイトルページ

渦巻き模様の下に記されたメッセージを、安田昌弘氏(デュッセルドルフ在住)に、活字にしていただきました。
原本は筆記体で、バッハ本人の手書き。現代ではほとんど使わない古い単語や綴りが使われているそうです。

Das Wohltemperirte Clavier oder Præludia,
und Fugen durch alle Tone und Semitonia, so wohl tertiam majorem oder Ut Re Mi anlangend, als auch tertiam minorem oder Re Mi Fa betreffend.
Zum Nutzen und Gebrauch der Lehrbegierigen Musicalischen Jugend, als auch derer in diesem studio schon habil seyenden besonderem Zeitvertreib auffgesetzet und verfertiget von Johann Sebastian Bach.
p. t: Hochfürstlich Anhalt-Cöthenischen Capel-Meistern und Directore derer Camer Musiquen. Anno 1722.

日本語訳:
調のインターバルがほどよく割り振られた鍵盤楽器 もしくは 全ての全音程と半音程による、(すなわち 長調あるいはドレミに関連し、 短調あるいはレミファにも該当する)前奏曲とフーガ。
熱心に音楽を学ぼうとする若者、さらに専門知識を深めようとする人たちに利用し役立つよう、現在アンハルト・コーテンの楽団指揮者及び室内楽長であるJ.S.Bachによって編み出され作製された。

訳:安田昌弘氏(デュッセルドルフ在住)

訳者 添え書き:
ドレミ Dur-Skala   長3度を含む(長調の3度)
レミファ moll-Skala短3度を含む(短調の3度)
1722年、バッハがコーテンで働いていた時に作られた、音楽家を育てるための鍵盤楽器演奏(クラビコードやチェンバロなど)の教則本。
当時、ライプチヒのトーマス教会のKantorオルガニストが死亡し、後任募集があった。
そこに応募する際に、提出が必要だった作品の一つだったのでは?
応募者の中にはテレマンもいて、第1候補で選ばれたけれど、ハンブルグの教会で給料アップされることになったので辞退したらしい。2番目の候補者は前の雇人が離さなかったから、バッハは第3番目の候補として就任したらしい。