図の見方

作図説明『図の見方』

紀元前ピタゴラスの時代から存在すると言われている、
12の音を円環上に表した五度圏の図があります。

「鍵盤楽器の為の十二音相環図」を作るにあたり、鍵盤をイメージしやすいように下半分に白鍵の音名を配置しました。

円を12コに分けたショートケーキ形の部分は、
五度の音程を表します。
30°(点線)の角度が「平均律の五度700cent」です。
30°より少し広い「純正五度702cent」を白。
少し狭い「ミーントーンの狭い五度696.5cent」をグレー。
「702sentよりも広いもの」はピンク。など、
いろいろな五度の音程を角度と色で表しています。

ショートケーキの上の真円や楕円は、
その長さと色で長三度の音程を表しています。
「唸りのない純正三度386cent」は黄色の真円。
「平均律の長三度400cent」は緑の楕円。
「ピタゴラスの長三度408cent」は紺。
「それよりも唸りの多い長三度」は濃い紺色になっています。

※五度の音程を表す1centの角度は、
30°÷700cent×10=0.42857°に設定しています。
本来1cent=0.042857°になるはずですが、目ではその違いを認識できません。
10倍して、やっと音のイメージに合いました。

長三度の音程とその表情については、
こちら⇒ https://pianotuning.jp/?page_id=1027 もぜひご覧ください。実際にピアノで作って録音した、様々な長三度の和音や音程感を聴いていただけます。

 

http://okamotopiano.jp 岡本ピアノ工房 岡本芳雄